前略、沼の中より

行き着く先がいつもだいたいアラサーな20代女が書き散らかすブログ

「隣の家族は青く見える」第7話における超個人的な考察

今週はなんか忙しくて毎朝Spotifyでサチモスとライムスターを聞く以外は何してたっけな??って感じなんですけど、隣の家族は青く見えるのノベライズを買いました。

普段から全く本を読まない私が何年かぶりに自発的に読書。大学生の読書時間が0って言うのが半数くらい!日本の危機!みたいなニュース見て、正直「ですよね、アハハ」ってなる自分がいる。しかし、ペンは剣よりも強し。知は力なり。日経のCM三国志。授業の記憶ない日本史と世界史。社会科全般赤点ギリギリ。リアルフェイスな公地公民。……やっぱり本は日常的に読んだ方がいいと思った。私が証明です。ノベライズ本を手に取ってこれは一週間くらいかけて読む厚さかな〜どうかな〜と思って読んでたら秒。マジで秒で読み終わる。これはリアル。こちとらFODを死ぬほど回してるんで、人物それぞれが脳内で勝手にセリフ喋ってくれるわけ。人生史上最高のスイスイ具合。あまりにもスイスイで感動したから、違う本も読もうかな?って思った一週間。気になる新書は買ってあります。一応。

 

本題。ハイカロリーに次ぐハイカロリーだった6話を経ての7話。いやあ、気がつけばもう7話ですって。まさか私に毎週ブログを書くということを6週続けるだけの継続力があったとは思いませんでしたわ。ここで早くも感慨深さ出してみたけど、最終回どんな気持ちになるんだろう……無駄に黄昏れそう……。とにかく、みんな幸せになってほしいです。あと3話でどうかみんな丸ごと幸せにしてください。田舎の救世主イオンでモロゾフとかの菓子折り買って持っていくから。

あ、今回はドラマのストーリーの流れ関係なしに、それぞれ家族ごとに思うことや考察をまとめてみよっかなーと思います。見やすさの重視。

 

まず、今回の冒頭らへんでいきなり妻の中の闇が暴かれました小宮山家。学習支援ボランティアにやりがいを感じていく小宮山夫よ。勉強しか取り柄のなかったことがなかなかコンプレックスだった感じある。今まで生きてきた中で、どうすれば自分で自分を受け入れられるのか、自分を認めることができるのか。会社に振り回される毎日の中で、本当に自分がやりたいことは何なのかを一度立ち止まって考えることにしたわけですよね。これは一人の人間として、間違った選択ではなかったと思う。私の主観。そこで出会ったのが学習支援ボランティア。困っている誰かのために自分の能力を還元するということの素晴らしさ。それがどんな些細なことでも誰かに感謝されたり、認めてもらうことや評価されることは心の栄養になります。言葉だけでも明日の生きる糧になる。私が証明する。

しかし小宮山夫は、ただ自分のやり甲斐だけを求めて良い立場なのかというと話は別です。尊ぶべきひとりの人間であることには違いないけど、夫であり父であるということも忘れてはいけない。あの小宮山夫の「一度きりの人生、後悔しながら死ぬのは嫌なんだ」というセリフ。それな。気持ちはぶっちぎりに分かる。だけどさ〜〜〜〜それやるの、絶対に今じゃなきゃダメかな?例えば娘たちが成人した後とかじゃダメ?これからもずっと家族の生活が続いていくこと忘れてな〜い〜〜?って感じもした。

これまでずっと安定した収入をもって家族を養ってきた夫が急に仕事辞めて挙句にボランティアを始めるのって、妻からしたらハァ?貴様、何をいきなりトチ狂ったことを正気で述べるか??って感じになるのは当然ですよ。シビアに言えば私は小宮山夫のやっていることは家庭を持つ人間がやって良いことだとは思えない派。ていうか本気で継続的にボランティアやろうと思うなら、逆にボランティアより生活を維持するための収入がある仕事をやるのが先だったと思いません??だって夫にも家庭と家族を守る責任があるんだしさあ。夫は自分のことだけじゃなくて、妻と一緒に家庭と家族を守らなきゃいけないですよ。まあ、ここは女性と男性の考え方の差異があって、突き詰めたらずっと分かり合えないような気はします。根本的に男性と女性は違う生き物よ。そうやって違う考え方を持つ生き物だからこそ、お互いをフォローし合えるんだとも思うんですけど……そうはうまくいかないのが人生……突然の悟り失礼しまーす。

小宮山妻の闇は、だんだんお金が苦しくなり始めて唯一の拠り所となる実家に行った時に母親が「あなたは受験に失敗した時から歯車が狂ったから」というような言葉でだいたい分かりました。これはすごい劣等感持って生きてきたやつ。そしていい歳になってもまだそこ突いてくる母親な。そりゃあ自分の娘の受験に必死になるよね。私は母に「受験に落ちたら殺されて死ぬわけじゃないから緊張する必要はないし、今まで学んだことは何一つとして無駄にならないから落ちたからと言って絶望することもない」と常々言われてきたおかげでプレッシャーと緊張0の中学受験でした。なんかこれ今考えたら独特な教えじゃない?ちょっと極端すぎ。確かに受験は人生かかってるところもあるけど、数日間の受験だけで人生全てが決まるような簡単なもんじゃないっすよ。順風満帆でもいきなり落とされることはあるし、同時に逆転も狙えるわけじゃないですか。ちなみに私は一発大逆転狙い中です。でもギャンブルには絶対手を出さない。

あと、忘れちゃいけない胸熱ポイントとしてはゆかちゃんと亮太の絡み。亮太の無くした携帯を一緒に探してあげるゆかちゃん。そして心を開く亮太。ゆかちゃんの「なんだ、普通に喋れるんじゃん」亮太の「うるさいよ」……これ、恋の予感しません?私はする。かわいい。

 

この流れのまま今週の川村家へ。

亮太が川村の籍に入るかどうするか問題ね。まだ母親の三浦の姓でいたい亮太と、とにかく亮太のことを尊重したい亮司。尊重したいと言えば聞こえ目はいいけど、ちょっと腫れ物に触るような扱いをしている感じも否めず。ちひろはひたすらに亮太の機嫌をとるだけの亮司に「そんなの、ただ亮太くんに嫌われたくないだけじゃん。でも好かれもしないよ、このままじゃ。もっと彼の心の中に入っていってやんなきゃ。いつまで経っても欲しいもの買ってくれる便利なおじさんのままだよ」と言います。ここ、すごくいいセリフだった。ニュアンスだけでもすごくいいのが伝わってるといいんですが。毎週ちひろはいいセリフ言うよね。ついでに私の中でメアリージュンの株も爆上げ案件ですわ。これからずっと一緒に暮らすんだから、遅かれ早かれもっとちゃんと向き合わなきゃいけない。とにかく亮司は、父親として亮太の本当の気持ちに気付いてあげようとしなければならないわけよ。知るのは怖いのかもしれないけど。痛いところを突かれた亮司は「これは俺と亮太の問題だ。俺たち家族のことに口出さないでくれ」とシャッターを閉めてしまう。これは地雷を踏みましたね。ちひろブチギレ。そりゃそうだぞ、亮司。

しかしまあ、ちひろはそこまで子供と親の関係を深く分かってるのに、どうして頑なに子供がほしくないと思うのか?と思っていたら奈々と朔との会話の中で、なぜ奈々は子供が欲しいのかという話題が。理由はよく分からないという奈々に朔が「幸せな子供時代を過ごしてきたんだね」と言うと、ちひろは「誰もがみんな幸せな子供時代を過ごしてきたわけじゃないからね」ここ。多分これが子供を持たない理由ですよね。ちひろは子供の頃に複雑な家庭環境に置かれて苦労していたのではないか。もしも自分に子供ができたら、自分と同じような目に遭わせてしまうかもしれないって思うのかもしれない。ちひろは親としての役割や責任を人一倍理解してるからこそ、子供を持つことが怖いという考察です。どうだろう。でも、例えば自分が親になったとき子供に何をしてあげられるかとか考えたら普通に怖くなりますもんね。私がしてあげられることなんて何にもない気がして。

だけどちひろは、亮太のせいでゆかの成績が落ちた!とぶっ飛んだ言いがかりをつける小宮山妻に「はぁ?何それ、うちの亮太のせいだって証拠あんの?!」って食ってかかる。亮太のことを守ってあげるんですよ。ギャルの本気で。やっぱりちひろっていい女だわ。推せる。ちひろが亮太に対して愛があるのが伝わる場面で、それを亮太自身がこっそり見てたのが良かったな。絶対ちひろが報われるって信じてたら、ついに来たね。亮太の部屋に枕を持ってやってきた亮司に、二人のギクシャクを見かねた亮太が「仲直りしなよ。僕が来たせいでケンカとか困るよ」と言ってやるのです。なんていいアシスト。それをまた亮司が「俺と彼女の問題だから」って言うんだけど、亮太は「なんでお母さんと離婚したの?答えたくないならいいけど」と聞く。亮司は仕事の関係でうまくいかなくなってしまったことで離婚したということを打ち明けます。ちひろと一緒になることにした時、亮司は前妻に電話をかけていて「今度は大事にしなさいよ」と言われていた。それを聞いた亮太は「それがお母さんの遺言なら、守らなきゃダメじゃん」そして亮司はちひろの隣に戻っていく。いやはや小学生にしてこのアシスト、さてはアシストの天才かな???いい息子。

 

つづきまして、予告から波乱の予感の今週の五十嵐家。

妊活中の何度目かのリセットを経て、奈々はついに体外受精に踏み切ることにします。しかし、大器は「もうやめない?不妊治療」と乗り気じゃない様子。体の負担のこともあるけど、これ以上奈々の苦しむ顔は見たくない。そして奈々が苦しんでつらい顔をしているのを、見て見ぬ振りもしたくない。そして何よりも大器は「俺は平気じゃない。覚悟出来てない」と悲痛な叫びを上げるわけ。「もうずっと気持ちの入ったセックスなんてしてない。毎回淡々とスケジュール組んでタイミング合わせて、リセットするたびに平気なふりして……これで本当に夫婦って言える?」って。これはなかなかひどいこと言ってないか?って思ったけど、男性としてはそう感じるのも仕方ないか。結婚してからはただ子供を作ることを目的とした行為になってしまって、寂しいっていうか虚しいっていうか……夫の義務でただの作業みたいな気持ちになってしまったら、それはとてもしんどいと思うな。

しかし奈々は「夫婦だから頑張ってこれたんじゃん!夫婦じゃなかったらとっくに諦めてたよ!」と言う。それな〜〜それもそうなんだよな〜〜。それから「まだやめたくない。やめる理由が見つからないよ。今やめたら後悔すると思う。どうしてもやめたくなったらちゃんと言うから……」と大器に言うのです。そして、これまでの不妊治療ですっかり奈々を一人で支えていく自信をなくしていた大器は、密かにカウンセリングに行っていたことを打ち明けます。あ、その前に小宮山妻によって大器の浮気疑惑が浮上してたんですけど、視聴者の誰も疑ってなかったと思うわ。完全に。カウンセリングを経て、やっぱり二人のことは二人で話し合わなきゃ解決しないんだと大器は気づく。そして「まだ俺のこと信じてくれる?」と問いかけます。奈々は「私には大ちゃんしかいないの」「俺だって奈々しかいないよ」いい流れです。これは最高にいい流れ。そして奈々が大器にキスして?って言って、さらっと抱き上げてベッドへ行く。あー、やっぱりこの二人はいいな。夫婦の形として美しいもん。手放しで応援したくなる夫婦として描かれていることも大事。そして何てったって深キョンはかわいい!!!!

そして、奈々は職場で不妊治療をしていることを告白します。ダイビングスクールのオーナーは理解を示してくれますが、同僚からは少し冷ややかな感じ。ここ、すごくリアルですよね。2話でちひろが言っていましたけど、同僚が産休を取ることによってその抜けた穴は独身や子供がいない既婚者が埋めている。当然助け合っていくべきことだけど、気持ちとしては微妙なところなのが本音だったりするよねえ。世の中はそんな仏や天使みたいな人ばっかりじゃない……これも現実だった……。

 

さて、ラスト。もはや我がブログのメインである今週の広瀬家。今回も内容濃いめ。

前回に続きまして、朔は高卒認定試験のために勉強をはじめます。渉には内緒で。仕事を終えて帰ってきた渉にバレないように勉強道具をしまう朔。なんかもう鶴の恩返しみたいなことになってる件。一方で仕事から帰ってきた渉は上機嫌で、独立してから不安だった仕事がうまくいっていることを朔に報告する。これ眞島秀和さん自身もそんな感じっぽいんですけど、わたるんってばテンション高くなるとわりとキャピるよね。これはハタチと張れるほどのキャピ。なんなら時々ハタチを上回ってくるキャピ。末恐ろしいアラフォーです。今後もキャピを大事にしてほしいキャピ(ゆるキャラ調)

朔はそんな渉を見て「俺も、わたるんにふさわしい男になるからね」と宣言する。そして渉は「何言ってんの。朔は今のままで十分だよ」と答えます。はあ。だから、わたるんそういうとこだよって…それは受け取り方によっては微妙な感じになるよって!!!と思ってたら、ついに朔が「そういうのやめてよ。俺はペットじゃないし、ヒモになるつもりもない」と切り出します。これは予てより懸念していたヒリヒリ展開かなと思って聞いてたら「そりゃあ最初はバイトクビになって、家賃払えなくなってどうしようもなくて転がり込んできたけどさ」……はい、ここ一旦集合。

朔が渉の家に来た理由がさらりと発覚。そして理由シンプルすぎ問題。ここで、一人の女を思い出していただきたい。渉に想いを寄せて朔に興信所まで使って挑んだ、あの長谷部留美。めちゃくちゃ意味ありげに朔に「広瀬くんの家に転がり込んだ理由も話した?」って切り札ドン!って感じだったあの長谷部留美です。思い出せない人はとりあえず橋本マナミの顔を思い浮かべてください。いや、切り札としての破壊力が薄くないか?攻撃力がないとまでは言いませんけども、これはあまりにもシンプルすぎてちょっと薄くないですか?結果、その理由聞いた渉も「え、そうなの?」って軽く言って終わってる。いやあ、むしろ私は留美の幸せを願ってしまうね。夜だか昼だか朝だか分かりませんけども、渉の家と会社に貼り紙を貼りまくって破局を狙ったら結果として渉は独立しちゃうし、あそこまでして二人の関係に大したダメージ与えられなかった留美よ。もう他人の幸せをぶっ壊そうなんて考えずに幸せになりますように。しかし私は理由にとんだ取り越し苦労かましてたわ。でも上回られるよりかは、取り越し苦労の方がいいよね。備えがあれば憂いもない。あー取り越してて良かった。もう取り越してたってことでいいん……ですよね……ね!???

そして朔は「わたるんに面倒見てもらおうと思って来てないし、好きだから、一緒にいたいから来てるんだし。今はおんぶに抱っこだけど……俺もちゃんと勉強して就職して、何年かかるか分かんないけど、いつかわたるんと対等に付き合いたいって思ってるから…」ここの北村匠海マジパネエすごかったの。声のトーンから何から全部パネエのなんの。なんかこう、ちゃんと自分のことを恋人として見てほしいけどまだ自分は渉にふさわしくない…っていうもどかしい気持ちとか、渉が好きで一緒にいたいっていう切実さとかがブワーッと伝わるじゃないですか。渉の役に立ちたいし、自分のことを頼りにしてもらえるようにもなりたい。渉の隣に普通に肩を並べて堂々といられるような存在として朔は存在していたいって思ってるのかなとか。8割は妄想です。

渉は朔をそっとベッドに座らせて「そんなこと分かってる。何ムキになってんの」と優しく言う。あのバファリンとか比じゃない優しさよ。さも当然のように眞島秀和は最高の仕事してる。私やっと気付いたんですけど、我々が見ている最高の仕事は、実は眞島秀和にとって当たり前の仕事なんじゃないかって。普通にこんな高水準のままをキープできることある?今のところ全くムラがない最高の仕事してくる。朔は促されるままに座って「だって、今のままでいいとか言うから……」このまま自分は何の期待もされないのかなって逆に不安になっちゃったやつかな。だとしたら分かる。渉は、またより一層優しい声で「今のままで俺は十分幸せだって言いたかっただけだよ」と諭すように言います。えっ、人間ってこんなに声が優しくなることあるんだ???と妖怪ばりに荒んだ心に染み入る眞島秀和の最高の仕事。そこをちょっと不安そうに「幸せ?……ほんとに?」って聞く朔。ここもすごい。回を追うごとに北村匠海がパネエことになってる。そして渉は朔を受け止めてそっと抱き締める。

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朔はまだ、渉は自分と一緒にいて本当に幸せだって思ってくれているのかやっぱり不安なんですよね。「俺たち、出会わなきゃよかったね」とまで言ってしまった自称・わたるんの疫病神としては。彼はずっとそういった不安を抱えていて、それでケンカしてそのまま別れることになったらどうしようとか、公的に拘束力のあるものが欲しかったりして。でも、ここでちゃんと渉が今朔と一緒にいて「幸せだよ」って言葉にしてくれたことで、さぞかし安心したのではないか。何だかんだ言ってもお互いに欲しい言葉や必要な言葉をよく分かっていて、まぁたかが言葉だと思うかもしれないけど、言葉で気持ちを伝えることによって二人は恋人という関係を保っている感じ。いや、これはすべての関係性においても当てはまる話か。とにかく言葉って大事。

続いて、焼き芋買った帰り道にるんるんしてる朔の元に渉の母が。真っ黒な服の母に対し、完全に油断してるため私服が鬼派手である。ちょっと家で待たせてもらっていいかしら?という母。これはまずい……二人の生活感は隠しきれない……とは思いつつ、朔はさりげなーくどう見てもアレなラブラブツーショットをベッドの中に隠し、ベッドに並んだ二つの枕を速攻でベッドの下に隠す。はあ、マジあぶねーとひと仕事終えた顔の朔ですが、ぼんやりと壁を見て固まる母。そこには前回採用された二人の三つの誓い(直筆の署名付き)がドーンと掛けられている。……いやいや、朔よ。そういうところはわたるんだけで十分よ。あんたまで脇が甘くなってどうする。四六時中一緒にいるからって大好きな恋人に似て脇が甘くなってどうするんだって………まあ当然、母に説明を求められるね。こいつはヒリヒリしてきたなと思ったところで渉が帰宅。さっきの朔と同じように焼き芋を持ってるんるん状態で。なんか人間って対話を重ねて深く共感し合うことによってだんだん脳が同期してくるらしいんですよ。これはマジ。マジもんのシンクロニシティ。TEDでウリ・ハッソン博士が言ってたんでマジです。今の朔と渉は完全にそれ。

ひょんなことから修羅場を迎える渉。微かに震える声で「お母さん、俺はゲイなんだ」と説明を始めます。「物心ついた時から女性には興味がなくて、同性しか好きにならなかった」母は「だってあなた、どこからどう見たって男じゃない」と混乱した様子で、渉は「ゲイにも色々いるんだよ。みんながみんな化粧をしたり、女性みたいな言葉を喋りたい訳じゃない」と説く。オネエタレントがテレビに出るようになったことでゲイに対する免疫がついたんだとか言われてるけど、ゲイはみんなオネエタレントみたいなものだという誤った認識が広まってしまったのはちょっとなあと思うところです。オネエもオネエで一括りにできる訳じゃないし。

それから母は自分を責めます。息子をゲイにしてしまったのは妊娠中に何かしてしまったからじゃないか。臨月まで仕事してたから?お父さんとケンカばかりしてたから?……つらい。渉は「原因なんかないよ。ゲイは病気じゃないんだから」母は納得できずに「男が男を好きになるなんて普通じゃない」と言い放つ。普通ねえ……。まさに、渉のセリフである「普通って何なんだろうね」。「普通か普通じゃないかは別にして、俺は今朔と恋愛関係にある。この先も付き合っていくつもりだよ」と渉は朔との関係もしっかり明らかにします。この先も付き合っていくことも。

前回、朔は渉に「残酷だよ。何年待っても孫の顔見れないってはっきり言ったらいいじゃん。期待させてるだけかわいそうだよ」と言っています。だけど目の前で渉からのカミングアウトを受ける母の反応を見て、はっきり言うことの方が残酷だったのかもしれないと思ったんじゃないかなあ。もしかしたらこれは取り返しのつかないことになってしまったんじゃないか。カミングアウトしたせいで渉と母親の関係が離れるようなことがあったらどうしようって。母は「あなた、自分が何言ってるか分かってる?あんな若い男の子と恋愛だなんて。渉、お願いだから目を覚まして」と縋るように言う。「俺は正気だよ、お母さん。自分や自分の好きな人を否定されることが、こんなにも悲しいことだったなんて今の今まで知らなかったよ。カミングアウトできてよかった」はあ、真骨頂が出ましたね。最高の仕事の真骨頂。それにしても自分の母親に自分を否定されることほど悲しいことないですよね。母親にはこの子を生んでよかったって思って欲しいじゃん?母が喜ぶなら出来のいい子供でいたいし、母の理想の子供になってみたいと今でも少し思う。私はなれなかったんだけど。

それでも渉は「カミングアウトできてよかった」と言っている。これはどういう意味なんだろう。やっぱりあの朔の「残酷だよ」を受けてのことなのかな。これでもうお互いに呪縛から解放されたってことになったのかしら。そして何も言わずに席を立つ母。朔は思わず「待ってください!」と引き留めようとする。それを制する渉。この時の朔の顔がもう。何せ、この場面では朔が一番傷付いてる。朔は「結局、恋人じゃなくてお母さんを選んでしまうんだろうな。恋人の代わりはいるけど、お母さんの代わりはいないから」って思ってたのに渉は母親ではなくて自分を選んだ。無理矢理、自分を選ばせてしまったんじゃないか。しんどい。渉は切なさを残しつつ吹っ切れたような顔で「焼き芋食べよう」って言うの。あゝ最高の仕事。そして尋常じゃない包容力。

 

ハイ、と言うわけで、以上7話の妄想と考察でした。今週もまた喧しく語りつけてしまい大変失礼いたしました。色々書きたいことはありつつも要点を絞ってコンパクトに収めたつもりだったけど、結局9000字超えちゃってんだよな。簡潔明瞭は頭のいい人にしかできない技だったわ。

もし最後までお読みいただいた方がいらっしゃいましたらありがとうございます。残すところあと3回、それぞれの心情の機微を見逃さぬように気合入れて行きましょう。

今週もお付き合いいただきありがとうございました!心より感謝。