前略、沼の中より

行き着く先はいつもアイドル(だいたいアラサー)な女が書き散らかすブログ

ジャニーズのエンターテイメントが死んだ日

私は今、無性に腹が立っている。何時間たっても胸くそが悪い。

私はジャニオタ、ドルオタとして、とにかく無性に腹が立っている。

日本のジャニーズ事務所という芸能事務所が、自ら提供しているエンターテイメントの何もかもを地の底にまで落としたからだ。もう私は、何を見たってジャニーズのエンターテイメントを信じることはできない。

いくら顔が可愛い男の子が笑顔で歌って踊ってキラキラしたライトに照らされていたって、裏ではどす黒い独裁者か何かに操られているのだと思った瞬間から信頼はゼロだ。

 

解散騒動の渦中にあるSMAPが、SMAP×SMAPで謝罪をした。

最初からすごく気持ちが悪かった。SMAPが解散することに対する視聴者からの声を読み上げる。

私はテレビ局が視聴率欲しさに、SMAPを巻き込んだ茶番劇を始めたのかと思った。アイドルがテレビのおもちゃになるのかと思っていた。

そのあとに、SMAP全員の姿が画面に映し出された。

木村「このままだと空中分解しかねない状況になると思い、自分たち五人が顔を揃えてご報告することが大切だと思いました」

稲垣「これからの自分たちの姿をみて頂き、応援していただけるように精一杯頑張っていきますのでよろしくお願いします」

香取「心配と不安にさせてしまい申し訳ありませんでした。また今日からいっぱい笑顔を作っていきたいと思います」

中居「今回の件でSMAPがどれだけ皆さんに支えていただいているのかを改めて強く感じました。本当に申し訳ございませんでした」

草なぎ「ジャニーさんに謝る機会を木村くんが作ってくれて、僕らは今ここに立てています」

全員の表情がこわばっている。いつにも増してギラギラとした眼光の木村さんからのコメントに始まり、憔悴しやつれきった顔をしている4人の顔。

特に申し訳ないと謝罪した時の中居さんの顔は、自分の信念を捻じ曲げられて服従させられているような顔で、自分の手をぎゅうっとつねっていた。悔しい、悔しい、悔しい、と目で訴えてくるような気がした。SMAPの口から語られた文言の中に、SMAPの言葉はあっただろうか。誰だか知らないけど、こんな悪趣味極まりないことをするなんて人としての神経を疑う。

……いや、そういえばジャニーズ事務所はそういう事務所だった。そういう汚さがあることを、アイドルたちの輝きを反射したり増幅させることで世間の目をくらませていただけだったのだ。そしてきっと、どこの芸能事務所もそんなに変わらないのだろう。芸能界における汚さを、どれだけうまく隠してお金を稼いでいけるのかが勝負の世界だ。

そんなのは分かってるけど、分かってるんだけど、それにしても解せない。

 

「よく覚えておけ。この辱めを受けただけで許されると思うなよ。お前たちが犯した罪は、一生許されない罪だ。そしてお前たちは一度私たちに刃向かったのにも関わらず、粛清されずに命拾いしたことを忘れるな。お前たちが最終的にどうなるかは私たちの手の中にあることを自覚し、私たちのために身を捧げろ。そしてお前たちの命綱を寸前のところでつないだ、優秀で勇敢な”リーダーの木村拓哉”にせいぜい感謝することだ。」

私にはこう見えてしまった。これが私の妄想ならいい。本当に心から妄想であってほしい。

SMAPのリーダーは中居正広だ。メンバーの真ん中に立って、毅然と語る姿を想像していた私はショックを受けた。とにかく異常だと思った。

こんなことをしてみせるジャニーズ事務所は、まるで北朝鮮だ。そしてそこに乗っかるメディアは自由だ自由だと口先ばっかりで真実を何も報道しない同族だ。

SMAPの背後に尋常じゃない圧力を感じてしまった。4人の背中にナイフの刃先がつきつけられているような緊張感。なにか間違ったことを言えば一息に突き刺すぞと言わんばかりの張り詰めた空気。

視聴者はSMAPのあんな顔をみたいんじゃない。そもそも、SMAPの謝罪なんかみたいんじゃない。欲しかったのは、また5人が笑顔で楽しいエンターテイメントを創り出していくという結末だったのに。5人が可能な限り納得する形で、再びSMAPという名前で歴史を刻んでいってくれることを求めていたというのに。

SMAPが解散しなければいいという問題じゃない。SMAPのメンバーがこんな極限状態に晒されてまで、SMAPである必要はあるのか。なぜ人の笑顔や幸せを作っていく人たちの幸せが叶えられることはないのか。

一体なんのためにSMAPを存続させるんだろう。メンバーは事務所に何を人質に取られているのだろう。そこまでしてSMAPは何を成し遂げようとしているのだろう。

そんなことばかりが頭をめぐり、私は続けて放送されたビストロSMAPを見ずにテレビを消した。真実はわからない。テレビ画面からは見えないところで幾つもの汚れた手がSMAPの周りをうごめいている。

そんなことを世間に知らしめてしまったら、もうエンターテイメントとして成立しない。ただの地獄でしかない。

最後に視聴者から寄せられた声を読み上げるアナウンサーの手は震えているように見えた。もしや「SMAPに支えられてきた、SMAPを信じている」といった純粋なファンからの言葉が、悲しいことにSMAPの首を絞め上げることになってしまったのだろうか。

この謝罪の中でSMAPが存続することを匂わせるような言葉を選んだだけで、何一つとして明言していない。

 

私の中で瑞々しく鮮やかに輝いていた「ジャニーズのエンターテイメント」は静かに色を失って死んでいった。