前略、沼の中より

行き着く先はいつもアイドル(だいたいアラサー)な女が書き散らかすブログ

The Lover見てたらうっかりクィア映画にハマった話

Mnetで放送されていた19禁ドラマ、The Lover。

オムニバス形式でいろんな種類のカップルがアパートで暮らすところを描いていくようなドラマで、深夜に見るにはいい感じのゆるい日常系恋愛ドラマ。

そんな中で唯一の男二人709号室のタクヤとジュンジェは一体どういう結末になるんだろうと見守っていましたが、ついに最終回を迎えました。一話の中での709号室の分量が少なくて非常にやきもきした世界各国のオタクたちのメッセージを見て共感し、エーイ!Mnet視聴者の声を聞け!!と心の中でヤジを飛ばす木曜日はもう来ない……べっ、別に寂しくなんか…ないんだから…!!そしてDVD待ってる。

 

タクヤ役はCROSS GENEのタクヤが演じ、ジュンジェ役は俳優のイジェジュンさんが演じておりました。

韓国語も雰囲気と単語、英語の字幕にしても英検準二級ではキツイところもあって間違ってるところも多々ありそうですが、自分用にざっとまとめ。

ルームシェアが始まって、超高身長イケメンニートジュンジェがバックパッカーセクシーほくろ日本人のタクヤのことがどんどん好きになっていき、彼女もいるのにも関わらずそんな自分に戸惑いながらもタクヤを愛していると自覚してしまうという。

タクヤは日本のAVで日本語教えてみたり、スプーンをものすごい舐め方してみたり、美顔ローラーを悩ましげに転がすなど、思わず半笑いになってしまうようなやり方でジュンジェをからかったり翻弄する。

ジュンジェがスーツを着てタクヤがネクタイを締めてあげるところで、タクヤがジュンジェをダン!と壁ドンするんですが、ジュンジェに壁ドンやり返されて顔近づけられてへなへなと崩れる。少女漫画か。

タクヤが女友達を部屋に呼んだときのジュンジェの嫉妬。だんだん二人の部屋に近づいて行って飛び込んじゃうジュンジェ甘酸っぱすぎ。タクヤ、私のことが好きなんでしょ?と迫るスパイシー女子は確かに普通に可愛いしめっちゃいい仕事していった。

ある日ドラマを見ていた二人がいてタクヤがジュンジェに迫り、肩に両手と顎乗せて「なんで俺のことが好きなの?何が良くて俺と一緒にいるの?ねえなんか理由があるでしょ?ねえ?」などドラマの展開をそのままジュンジェにやってみせる。お?この人ものすごく大胆にカマをかけている?からってるだけか?と混乱する視聴者(私)をさておいて、ジュンジェは結局「きれいだ…」とかふわっと言っちゃう。タイミングよくタクヤに電話かかってきて、ジュンジェは「きれいだ!?俺は何を言っちゃってるんだ?!!バカか!?!」とトイレで発狂。弄ばれすぎるジュンジェに思わず同情。

いきなりジュンジェの彼女(またもやスパイシー系)が部屋に突然乗り込んできてデートドタキャンするわカトクも読まないわ一体何なのよ!?的な感じで激昂しながら詰め寄る。そしてまさかあんたたち付き合ってんじゃないでしょうね!と言われるとタクヤが「僕はただの友達で、ルームメイト……」と言う。じゃあやっぱり女?!新しい女ができたの!?と詰め寄ればまたタクヤがそこを止めに入って、「ジュンジェには他に彼女なんかいない。ずっと部屋にいるから知っている。」的なことを言うのです。いやもうまず………友達、ルームメイトって言ってからなんか切ない顔しちゃってジュンジェを見上げるのは何……。

そして彼女に他人が余計な口出しするのは失礼だと咎められてひとまずベッドのある部屋のほうへ……。タクヤを咎めた彼女にキレるジュンジェがめっちゃイケメン。そしてタクヤに謝るジュンジェもイケメン……と思ったらジュンジェ泣いてる。ジュンジェ擁護過激派(私)も涙目。でもイケメン。そしてジュンジェは彼女に好きな人ができたから別れよう、と告げているところを部屋に戻ってたはずのタクヤがこっそり覗く。そしてなんか意味深な顔。

ついに最終話。迂闊にも酔っ払いながら見てしまって記憶がぼんやりしています。

タクヤは最後に荷物をまとめてジュンジェの部屋を出ていくんですけど、思わずジュンジェが引き止めた時のやりとり切ない。これまでの歯に唐辛子挟まってるのやらお互いの匂いで気を失うなど今後テレビのドラマでは見ることなさそうなぶっ飛んだ悪ふざけ展開からは考えられないくらいの切なさ。そしてタクヤが一人バス停にて誰かに電話をかけているところで、最初からタクヤはジュンジェのことが好きだったということが判明。それをジュンジェも知って切なさが倍増。タクヤに上着投げてその場を去るジュンジェ。俺たち普通の男女だったらよかった的な雰囲気がもうだめ。私の中の切なさがストップ高

タクヤが出て行ってからジュンジェがやけ酒したりもう荒れ放題の部屋で寝てたら突然のタクヤ登場。ほっぺツンってしてジュンジェを起こす。これは夢か、とジュンジェがタクヤのほっぺツンってする。……このほっぺツンの応酬は何だ……。

タクヤがご飯を作ってあげてお腹いっぱいになったジュンジェが寝て、そして隣にタクヤが寝て、タクヤがジュンジェの手握っちゃったりして、ここで出たタクヤの名言「一晩の夢、さようなら」。汎用性が高そうな日本語の名言がまさかここで出るとは。そんな風にして別れを告げたタクヤはベッドの上からフェードアウト。

ここで私はてっきりもうこの二人終わっちゃったのか!?と思って、感傷に浸ろうとしていたらジュンジェがアパートの部屋を引き払う。しかもその行き先……というわけでジュンジェはタクヤが住んでる家を訪ねて再会。そして日本で二人で暮らすという驚きの大逆転ホームランの結末でした。とりあえずMnetありがとう。とりあえずシラフの状態でもう一回見ます。

 

 

……というわけで御察しの通り、このドラマからイジェジュンさんのことが超好きになりまして、過去の出演作品を探して見ていたら「夜間飛行」という映画にたどり着きました。

まあいわゆるゲイものの映画で、なかなかヘビーな内容だしちょっと後味がいいとも言えない感じの物語だったんですけど結構面白かった。韓国で校内暴力が問題になっていたころに製作された映画なのかな。怪物になったイジェジュンさんがThe Loverの時とは印象が全然違っていい感じでした。うーん、かっこいい。モデル出身でしかも大学でバレエ専攻とかポイント高すぎ。

そんなところから派生して、ちょっと一通りアジアで製作されたクィア映画を見てみようと、動画サイトやレンタルで見漁ることに。

「後悔なんてしない」「REC」「one night only」「ただの友達?」「愛は100℃」「少年、少年に会う」「僕の恋、彼の秘密」「花蓮の夏」とかを一気に。韓国と台湾と香港と中国、あとタイの映画を見ました。ただ何かの拍子で引っかかったタイのドラマはさすがにちょっとタイ語は分かんなかったので軽く勉強しながら見た。結局わからなかったので雰囲気オンリーで勝手に表情見て切なくなっておきました。

そういえば今回初めて知ったんですけど、ゲイやレズなどのLGBTをテーマにした映画をクィア映画と称するんだそうです。

私が見たクィア映画はだいたいバッドエンドで、切なかったり悲しくなる作品が多かった。特に韓国で製作されたクィア映画は、やっぱり韓国の世論が同性愛に対しての理解が得られていなかったり批判的な見方をしているのもあってハッピーエンドにはならないのかな……と個人的に。

そして中国を中心としたアジアの大きな特徴の一つとして、母親が息子に対し心配して「お前はいつになったら結婚するんだ?」と問う場面が出てくるのが顕著。息子に対する母親のそういった圧力から逃れるためにゲイ男性とレズ女性が偽装結婚をするという映画「2度の結婚式と1度の葬式」。

そういう側面からみると、余計にゲイの二人が幸せになろうとしていく姿はなんか心を打たれるところがありました。

本当は堂々と手をつないで街をデートしたり、みんなに恋人なんだと言ってまわりたいところをひっそりと隠してるのがまた切なかった。ただ相手が同性だっていうだけで何も悪いことしてないのに。そんな中で二人だけの小さな幸せを見つけて大切に愛おしく育んでいくのなんて超感動的。

しかし悲しいかな、シナリオはそんな小さな幸せをぶち壊していくことが多い。だからこそこの儚い美しさが際立っていく、というような対比の効果も含めて楽しむことができました。

あと劇中の男同士の濡れ場にはなんかちょっと勢いがすごくて目のやり場に困ったりもしたけど、そこまで抵抗もなく綺麗な画だなという印象。二人が顔を見合わせて幸せそうな顔しちゃってたりして、なんかもうよかったね〜!!っていう温かい気持ちに。

以前、ちょっと機会があってなんかのポルノ映画を見たことがあるんですがどうも私は劇中の男女の濡れ場は苦手。いくら美しくてもどこか生々しい気がしてあんまり。ちなみに余談ですが私はロマンポルノを見せられたり、大学でのヌードデッサンなどの経験のせいか、男女の裸体を見ても別段何にも感じなくなってきてしまい、年頃の女として大切な恥じらいを失っている気がしています。

一方、男同士や女同士の濡れ場というのは、同性愛者ではない私にとってファンタジーな部分が大きいので余計に抵抗がなかったのかもしれません。

どれにしてもとにかく俳優さんたちの演技力がすごい。台詞がない場面で俳優同士の目の演技にはグッときました。フィクションだけどそこにちゃんと愛が見えてくる。

こういう演技力のある俳優さんたちがどんどん売れていくといいな!イジェジュンさんもテラタクもこれが次の仕事に繋がることを願って。