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前略、沼の中より

行き着く先はいつもアイドル(だいたいアラサー)な女が書き散らかすブログ

好きなものを好きだという勇気

悲しいかな、世間的に「オタク=気持ち悪い」という定義は間違いなく存在している。

最近はクールジャパンだなんだというもののおかげでオタクに対しリスペクトをしてくれる海外の方がいらっしゃるようであります。非常に嬉しいことです。じわじわとオタクにも市民権が与えられつつあるのかもしれないな、なんておこがましくも思ったりします。

 

実際自分のあたりを見回してみますと、オタクに多大なる誤解を抱く方々がかなりいらっしゃいます。

気持ち悪いと拒否されたり嘲笑されたり、アニメやゲームなんて子供の趣味を大人になってもまだ好きなんて……と蔑んだ目をされたり、アイドルとかただのお遊戯会じゃん(笑)アイドルが彼氏とか言うんでしょ(笑)と辛辣な言葉を投げかけられたりします。

そんな風に思ってしまう気持ち、すっごくわかります。オタクの私がいうのもあれですけど。

 

その理由は大きく二つ。

まず上げられるのが、マスメディアで取り上げらえるオタクという存在の影響がかなり大きいということ。

時々バラエティなどで取り上げられるオタクの人たちはかなりキャラが超濃いです。アイドルの総選挙のために何百枚とCDを買っていたりとか、全身グッズで固めていたり。

では、アイドルオタクの中で何百枚とCDを買うことができるオタクがどれくらいいるのでしょうか。

好きなアイドルに貢献できるんだったら……とは思いますが、自分の生活があります。アイドルに全てを捧げる生き方も素晴らしいと思いますが、私には到底無理です。自分の生活を守らずしてアイドルをまっとうに応援などできぬと思っています。私はそんな平成5年早生まれの大学4年(未だ就活中)です。

周りを見ても至極まっとうな生活を送りながらアイドルに傾倒している人ばかりだし、時に羽目をはずすことはあれど、自分の生活をしっかり送りながらアイドルオタクをやっている人がほとんど。そういった特殊なことができる人というのは、ごくごく一部です。

ニュース番組を見ていると殺人犯や誘拐犯の部屋からアニメのDVDが見つかったとか、ゲームのソフトが大量に発見されたとか、アイドルの写真集が出てきたとか、そういった報道がなされているのを一度は見たことがあるかと思います。

アニメを見ているというだけで犯罪者予備軍になりうるのか?ジブリやディズニーは歓迎されて、Free!クラナドは歓迎されないのか?

ゲームをしているだけで犯罪者予備軍になりうるのか?ドラクエポケモンやマリオ、どのゲームも大の大人が本気で作っているゲームを大人が楽しむことの何が悪いのか?

アイドルの写真集持ってる人は犯罪者予備軍とでもいうのか?何十万部と売れているその写真集はそんな危険なものなのか?

これは本当に不思議です。もしも、小さな女の子が出ているアニメを見たことで小さな子供を誘拐するきっかけになったのだとしたら、その犯人が現実と理想の分別が付かないということが問題なのではないのか。小さな女の子が出ているアニメが問題だ!というのは無責任なような気がする。

そういった偏りすぎたイメージが世間的に広まってしまっていることが理由のひとつなのではないかと思うのです。

 

ふたつ目は、本当にオタクが気持ち悪い存在だからです。

私は鉄道に興味がありません。電車の写真を撮って何が楽しいんだかわからないし、分厚い時刻表を買うのもよく分からない。電車がホームにやってくる様をキラキラした目をして食い入るように見つめ、何枚もの写真を撮っているところはちょっと怖いなと思ってしまいます。

なぜならそれは、私が鉄道のこと知らないからです。鉄道の名前も知らないし、車両の構造がどうなっていて何両編成で、この時刻にこの車両がくるとか、そういうことを何も知らない。

普段生活しているだけなら知ることはない知識、知る必要がない知識を豊富にもっているということを一般的に「気持ち悪い」と捉えられてしまうのは仕方ないのです。オタクってそういうものなのかもしれない。

知らない世界に対して嫌悪感を抱いてしまうのは当然のことでもあります。例えば学校のクラスの中で雰囲気が違う子がハブられてしまうようなことがあるように、自分と異なるものを持つ人を受け入れるのは難しいことです。個性をちゃんと認め合うことはそう簡単にはいかないものです。

だからオタク同士の結束は比較的強いのかもしれません。一概には言えないけどオタク同士でいがみ合うこともありますが、オタクとオタクって特別だなと感じることも多いし。

 

そんなわけで、私にとって堂々と好きなものを好きだというのには少々の勇気が必要なことでございます。

合コンでアイドルが好きで〜と言えば、俺ってジャニーズでもいけるっしょ?とドヤ顔で言われたり、ジャニーズよりイケメンじゃね?と一ミリも面白くないネタをかまされる。

就活の面接でアイドルを応援することが趣味で〜と言えば、ああ(笑)アイドルですか(笑)で、他には?(笑)と嘲笑される。

自分の好きなもののことが嫌いな人や興味がない人も当然いる。コアなところを攻めているのなら余計に。

別に美少女アニメやら美少年アニメが好きでもいいじゃん。ゲームが好きでもいいじゃん。アイドルが好きでもいいじゃん。それで一体なんの問題があるって?自分の人生を楽しく送ってるんだから大きなお世話では?!?!とスパーーンと言えたらいいのかもしれませんが、それは無理。その場の空気は悪くなるし、余計な波風を立ててしまうのは避けたい。何事も楽しいのが一番。

そう考えると、もしかしたら好きなものを好きだという勇気は、そこまで必要なものではないのかもしれません。自分の中で静かに好きなものを楽しみ、同じオタクを見つけてその輪の中で楽しむ。そうすれば誰かを嫌な気持ちにさせたりするようなことはない……あっ……こうしてどんどんコミュ障が……。

もう何が正解なのかはわからないけど、私はオタクになってから自分とは異なる他者を認め、受け入れるということを強く学びました。

オタクって面白いんですよ。自分が持っている知識を誰かに話したり共有することが好きで、聞かれてもないようなことまでペラペラ話しちゃうちょっと面倒な生き物。それで自分が好きなものを好きになってもらえたら超嬉しい。仲間が欲しくてしかたないのです。

 

……まあ結局、何が言いたかったかといいますと、オタクにもちょっと優しくしてくれたら嬉しいなってところかな(笑)